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執筆者の写真Toshihiro Doi

今年度末までに

2022年のスタート、どんな風に新年を迎えただろうか。ニュースでは都内での大雪の情報がたくさん流れているが、大分はまだ積雪はあまりなく、昼間はけっこう暖かい。天気も多少の崩れはあるが、概ね晴れの日が続いている。


今年も18年前の教え子たちが新年に遊びに来てくれた。成人式の日に始まったこの会も、10回くらい続いている。大学生だった子どもたちがそれぞれ就職し、家庭を持ったり、子どもを産み、育てていたり、人生のステージが少しずつ上がっている。変わらない部分、変わった部分いろいろある。でもこうやって毎年集まってくれて、朝まで一緒に過ごしてくれることは幸せだ。始めることは簡単だけど、継続していくことは難しい。





さて、怒涛のような2021年度もあとわずかになってきた。コロナの第6波ともいわれ、今の感染力の強さを見ると、これからまたいろんなことが制限される場合もありそうだ。1年前とは違う、休校や分散登校への対応は万全だろうか。有事の際、どんな準備をし、何を使って、どんな教育を進めていくか、どのように関係性を維持するか、この数ヶ月の間に準備できただろうか。


これからの3ヶ月は1年間の学校生活でも、本当にあっという間に過ぎていく。元々の学習内容も少ないが、入試や卒業などバタバタしているうちに終わってしまう。今年の一年はどうだっただろうか。1人1台の端末が学校に入ってきて、授業はどう変わっただろうか。GIGAスクール構想の目的は整備ではない。子どもたちの未来を、世界に向けて創造することができただろうか。





そのために授業はどう変わり、子どもたちはどう変容できたのか。もしできなかったのなら、それはどうしてだろうか。物が足りなかったのか、ネットワークの状況が悪かったのか、研修時間の捻出ができなかったのか、自分自身のスキルアップができなかったのか、ビジョンが明確に持てなかったのか、マインドセットの変革ができなかったのか。そもそも前向きに今の状況を受け入れ、進めることができただろうか。そんなことをこの3ヶ月の間に精査していきたい。



教育委員会としては、次年度に向けて予算の大枠は決まりつつある。だからこそ、今足りてないものをしっかり見つけ、丁寧に洗い出す必要がある。特に教育委員会はデータも含めて、今年度の成果を求められる。単純に活用率を計上しても意味はない。もはや日常的に使うことは当たり前で、文房具のように、子どもたちがどの程度当たり前に使い、何をアウトプットし、どんな学びの姿になっているか。


授業の様子はどう変化しているか、その結果、子どもたちにどんな力がついたのか。ハードルは高いが、求められていることはそこだと思う。先生たちからの言葉をしっかり拾い、子どもたちの学びの様子を現場で観察し、管理職と対話し、教員に寄り添いながら困りを聞き、掴めた予算の範囲で適切な支援を施すことが必要だ。





今年度できたこと、できなかったことを丁寧に精査し、近視眼的な捉え方ではなく、今後数年を見越して、これからの世の中の動きを予想しながら、限られた時間と予算を有効に活用していきたい。今の私たちの行動一つひとつが、未来を創るこれからの子どもたちを育てるのだ。



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