10連休もそろそろ終わりが見えてきた。我が家の子どもたちは今年、高校生、中学生、小学生、と3つの校種にまたがっていて、それぞれ自分の部活やスポーツに大忙し、親も送迎と応援に追われ、どこも出かけていない。一人で農作業と仕事をぼちぼちこなしている。
さて、「宿題ってなんだ?」というタイトルをつけてみた。この連休も子どもたちはスポーツの合間をぬって宿題に追われている。
宿題の意味を調べてみると
”学校における学習の補足・定着・準備などを目的として、児童・生徒に課す家庭学習・家庭作業”
となる。学習の補足・定着・準備が目的だということがわかる。それ以外にも
①学んだことの定着(知識の定着化)
②学習習慣を身につける(学習習慣)
③その日の学習内容の理解と、次の学習への準備(授業の理解)
などがあるだろう。もちろん私も現役時代宿題を子どもたちに課していた。しかし今自分の子どもたちをみていると、本当にそれが目的にあった手段なのか?と疑問を抱いてしまう。
子どもたちににとっては、すごく時間のかかる宿題、あまり意味をなさない宿題、やる気の出ない宿題があるようだ。ある中学では、この連休中、社会の教科書を2ページ写し書きをする、というだけの宿題が出され、なんのために?と聞かれることがあった。他にも数学の確率の問題をひたすら全てのパターン書き出して、答えを導け、と指示があり、何時間もかけて解くことに意味がある、と言われたらしい。
今の子どもたちは大人が思っている以上に忙しく、時間も体力も限られている。塾や社会体育、習い事、ゲーム、食事、風呂・・・帰宅時間も昔に比べると遅く、生活時間はとても短い。それでも宿題を毎日こなして学校へ向かう。
全ての宿題をなくす、という極論ではなく、もっと子どもたちの興味関心の高い宿題や、モチベーションの上がる宿題はないのだろうか?連休や長期休みこそ、探究的な宿題を出してはもらえないだろうか?単純にプリントの枚数を増やし、自学のページ数を増やし、漢字のページ数を増やすことは、先生にとっても、子どもにとってもあまり得策ではない。
本来子どもたちはワクワクすることが大好きで、どんどん自分の力で新しい知識を獲得する力を持っているはずだ。「学びにむかう力」を削ぎ落とし、やる気を無くさせ、苦行をこなす力を身につけるためだけの”宿題”。当たり前に存在するこの宿題を再考することも必要ではないだろうか。
もちろんそこにはICTを使った宿題もあっていい、今の世の中90%以上の子どもが毎日インターネットの世界で遊んでいる。親のスマホを使って調べたり、ゲーム機を使って調べればいいと思う。スマホもタブレットもPCもゲーム機も使いようによって学びのツールとなる。それを伝えるのも学校の仕事、日常的に宿題の中でICTに触れることで、リテラシーを高め、違う使い道を見出していくのではないだろうか。
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